雇用保険料の引上げ

(2005年3月01日)

労働保険の保険料の徴収等に関する法律(昭和44年法律第84号)附則第9条による暫定措置が終了し、雇用保険率が平成17年4月1日から 1,000分の2 引き上げられる。引き上げ分の内訳は、事業主と被保険者が折半(それぞれ 1,000分の1 ずつ)する。
今回の引き上げは殆ど周知されていない、しくまれた時限爆弾の様なもので、2002年の雇用保険制度改革で、2002年度に引き上げ+2003年度に更に0.2%上乗せの予定であったものが、2003年度の「更に0.2%上乗せ」分が景気への配慮から2005年4月に先延ばしになっていたもの。2002年時の情報はこちら
税金や社会保険料を含め、一つ一つは僅かでも、小出しの引き上げがどんどん続き、気がつけば、ものすごい負担増になっている構図が現実のものとなってきた。

●本件、周知されていないので、3月分の介護保険料の引き上げ(会社により異なるが、一般的には4月給与から)とあわせ、給与・社保担当者は注意すること。

保険料の引上げ(2005年4月1日=4月支給分給与から)

3月労働分の給与が4月に支給される場合でも、その4月支給分から引き上げ後の保険料率が適用される。
区分事業の種類変更前
(合計)
変更後
(合計)
変更後の負担内訳
事業主被保険者
(下記の)2及び3以外の事業 17.5/1000  19.5/1000  11.5/1000   8/1000 
土地の耕作若しくは開墾又は植物の栽植、栽培、採取若しくは伐採の事業その他農林の事業
動物の飼育又は水産動植物の採捕若しくは養殖の事業その他畜産、養蚕又は水産の事業
清酒の製造の事業
 19.5/1000  21.5/1000  12.5/1000   9/1000 
土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の事業 20.5/1000  22.5/1000  13.5/1000   9/1000 

保険料の端数処理方法

従来の労働保険の端数処理は「1円未満切捨て」であったが、今後は社会保険の端数処理と同様になる。
被保険者負担額に1円未満の端数が生じた場合、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」(昭和62年法律第42号)により端数処理を行なうこととなるが、被保険者の負担方法によって端数処理の方法が異なる。
(1)源泉徴収する場合〜50銭以下の場合は切り捨て、50銭1厘以上の場合は切上となる。
(2)被保険者が現金で支払う場合〜50銭未満の場合は切り捨て、50銭以上の場合は切上となる。
但し、端数処理の取扱いは、労使の間で慣習的な取扱い等の特約がある場合にはこの限りではなく、従来切り捨てで行われていた場合、引き続き同様の取扱いをしたとしても差し支えない。


◆ 負担する保険料の整理(政府管掌健康保険の場合)

2005年4月からの保険料負担を整理すると次表のとおり(土木・建設等以外の業種で政府管掌健康保険の場合)。

区  分保険料率内、会社負担備  考
社会保険健康保険82/100041/1000会社と本人が折半
介護保険12.5/10006.25/100040歳〜64歳のみ、会社と本人が折半
厚生年金 139.34/100069.67/1000会社と本人が折半
児童手当拠出金0.9/10000.9/1000全額会社負担
小計 234.74/1000 117.82/1000 
労働保険雇用保険19.5/100011.5/1000本人負担は8/1000
労災保険5.0/10005.0/1000← サービス業の場合、全額会社負担
小計24.5/100016.5/1000 
合  計259.24/1000134.32/1000本人負担は124.92/1000

(参考)厚生年金の今後のアップ

適用期間厚生年金保険料率
一般被保険者船員・坑内員
平成17年9月分〜平成18年8月分まで142.88/1000154.56/1000
平成18年9月分〜平成19年8月分まで146.42/1000157.04/1000
平成19年9月分〜平成20年8月分まで149.96/1000159.52/1000
平成20年9月分〜平成21年8月分まで153.50/1000162.00/1000
平成21年9月分〜平成22年8月分まで157.04/1000164.48/1000
平成22年9月分〜平成23年8月分まで160.58/1000166.96/1000
平成23年9月分〜平成24年8月分まで164.12/1000169.44/1000
平成24年9月分〜平成25年8月分まで167.66/1000171.92/1000
平成25年9月分〜平成26年8月分まで171.20/1000174.40/1000
平成26年9月分〜平成27年8月分まで174.74/1000176.88/1000
平成27年9月分〜平成28年8月分まで178.28/1000179.36/1000
平成28年9月分〜平成29年8月分まで181.82/1000181.84/1000
平成29年9月分以降183.00/1000

     【参考】 国民年金のアップはこちらの頁の最下部をご参照


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